本日は故障につながる可能性のある操作をお伝えします。

①時刻合わせのときの大幅な針の逆走はダメです。

(※短針を回して日付変更をするタイプは例外です)

②自動巻式時計の巻上げをするために、激しく時計を振ってはいけません。

(※激しい衝撃や振動は危険です。ただし適度な振りなら問題ありません)

③手巻式時計の巻上げ時に、「巻き止まり」が来た後も巻き上げてはいけません。

(※ゼンマイが切れてしまいます。中には「巻き止まり」が無い手巻式時計もあります。 )

④夜中にリューズ操作でのカレンダー変更をする
メーカーによって「夜中」の定義は違います。(各モデルが採用するムーブメントの違いの為)

ただ、パターンをまとめると「夜の8時から翌朝の4時までの時間」に収まることが多いので、この時間帯で覚えておくと多くのパターンに当てはまります。

もちろんこの「夜中」が意味する時間は、現実の時間ではなく「腕時計の時間」を指します。夜中にリューズ操作で日付変更することもできます。つまり、腕時計の時間を「夜の8時から翌朝の4時」以外の時間帯に動かしてから日付を変更すれば問題ありません。

⑤濡れた手、濡れる状況でリューズ操作をしてはいけません。

(※内部に水分が入る可能性があります)

⑥機能付き時計の誤った操作…

・クロノグラフ・スプリットセコンド: 「ボタン操作順を間違える」

・永久カレンダー: 「日付変更操作時に、日付の単独変更操作で月をまたぐ」

※月をまたぐ場合は、針回しが望ましい

・クロノグラフなど操作ができる時計: 「過度に操作する」

※使用頻度が高すぎると、故障の原因となります

・リピーター: 「レバーを引ききらない」「音が鳴っている途中で操作する」など。

思い当たるところはないでしょうか?

日付・時刻の正しい合わせ方を当工房を当工房でも直接お客様にお伝えしています。

少しの気遣いで大切な腕時計さん達を故障しにくくしてあげることができます。

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